[アップデート] VPCフローログに新たなメタデータが追加されました!
AWSを愛する皆さま、こんにちは。コンサルティング部の西野(@xiye_gen)です。
VPCフローログに新たなメタデータが追加されました
2019年9月中旬にVPCフローログのアップデートがありました。 フローログとして取得できるメタデータの種類が増えています。
おさらい:VPCフローログとは
VPCフローログとは、VPC内に存在するネットワークインターフェース間のIPトラフィックに関連する情報をキャプチャする機能です。 詳細については下記ページなどをご参照ください。
AWSドキュメント / VPC フローログ 【新機能】VPC Flow LogsでVPC内のIPトラフィックを監視することができるようになりました!
新たに追加されたメタデータ
新たに追加されたメタデータは下記のとおりです。
フィールド | 内容 |
---|---|
vpc-id | ソースとなるネットワークインターフェースが存在するVPCのID |
subnet-id | ソースとなるネットワークインターフェースが存在するサブネットのID |
instance-id | ネットワークインターフェースが関連付けられたEC2インスタンスのID *1 |
tcp-flags | TCPフラグのビットマスク |
type | トラフィックのタイプ(IPv4 / IPv6 / EFA *2) |
pkt-srcaddr | パケットレベル(オリジナル)の送信元IPアドレス |
pkt-dstaddr | パケットレベル(オリジナル)の宛先IPアドレス |
各項目の詳細については下記ドキュメントをご参照ください。 Flow Log Records (2019/10/05現在、追加部分の日本語ドキュメントなし)
やってみた
今回追加されたメタデータを含むVPCフローログを設定し、IPトラフィックをキャプチャしてみました。
VPCフローログの作成
送信先としてS3バケットへの送信を選択します。 *3
Custom formatにチェックをいれた後、ユースケースに応じたフィールドを選択します。 今回は下記のフィールドを選択しました。
vpc-id
subnet-id
instance-id
protocol
dstaddr
pkt-dstaddr
srcaddr
pkt-srcaddr
某サイトをcurlで叩く
プライベートサブネットに立てたEC2インスタンスからNAT Gateway経由で某サイトにHTTPアクセスしてみます。
[ec2-user@ip-172-16-64-65 ~]$ curl AAA.AAA.AAA.AAA
結果
実際にキャプチャされたものをまとめた表がこちらです。
※vpc-id
subnet-id
instance-id
は便宜上書き換えて記載しております。フローログには実際のIDが記録されます。
新たに追加されたメタデータがしっかり記録されています。 NAT GatewayでNATされている様子もうかがえますね。(2〜3行目)
終わりに
かねてよりVPCフローログはトラブルシューティングなどの際にとても有効な機能でした。 今回のアップデートでより利便性が高まったのではないでしょうか。
このブログがほんの少しでも世界を良くできれば嬉しいです。 コンサルティング部の西野(@xiye_gen)がお送りしました。